植物の学名・ラベルで使う略語のざっくりメモ
植物の学名やラベル、専門文献などで見かける略語について、よく使うものを簡単にまとめました。
.(カンマ)は、単語の略ですよという印。
sp. = species = 種
属名は分かっているものの、種が特定できていない場合などに使用する。
例:Rhipsalis sp.(リプサリス属の不明種)
spp. = species(複数)= 複数の種
同じ属に含まれる複数の種をまとめて表す場合に使用する。speciesは単数形も複数形も同じ。
例:Rhipsalis spp.(リプサリス属の複数種)
subsp. = subspecies = 亜種
種の下に設けられる分類階級。ssp. と表記されることもあるが、植物学ではsubsp. が推奨される。
同じ種の中で、主に地理的な隔離などによって分化して独自の特徴を持つようになった集団など、形態がちょっと違う種に用いられることが多い。
例:Rhipsalis baccifera subsp. mauritiana
ssp. = subspecies = 亜種
subsp. と同じ意味。古い文献や園芸ラベルなどで見かける表記。
var. = varietas = 変種
種の下に設けられる分類階級。亜種とは別の階級で、一般に亜種より下位に位置づけられる。
var.はvarietas(英語でバラエティ)の略で、普通に訳すると多様性。同じ種の中で、形態などに安定した違いが認められる集団に用いられる。必ずしも地理的に隔離されている必要はない。
例:Disocactus macranthus var. glaucocladus
syn. = synonym = 異名
同じ分類群に対して使われた別の学名を指す。分類の見直しや属の変更などによって、以前使われていた学名が異名として扱われることがある。
nom. nud. = nomen nudum = 裸名
学名として公表されていても、必要な記載などを欠き、命名規約上、有効に発表されていない名前。
n.n. と略されることもあるが、ほかの略語と紛らわしいため、nom. nud. と表記するほうが分かりやすい。
s.n. = sine numero = 番号なし
植物の採集記録などで、採集番号が付いていない、または記載されていないことを示す。
例:C. Horich s.n.(C. Horich採集、採集番号なし)
cf. = confer = ~と比較せよ
特定の種に似ているが、同定が確定していない場合などに使用する。
例:Rhipsalis cf. olivifera
s.l. = sensu lato = 広義の
ある分類群を広い範囲で捉える場合に使用する。
例:Rhipsalis floccosa s.l.
s.str. = sensu stricto = 狭義の
ある分類群を狭い範囲で、より厳密に捉える場合に使用する。s.l. と対になる表記。
例:Rhipsalis floccosa s.str.
cv. = CharacterVoice = 担当声優
cv.は、園芸の世界では、園芸品種の略です。人の手により作出された種。この表記は現在は使われておらず、’ ~~ ′ で囲むのが妥当。
補足
.(カンマ)がついていないので略語ではないけど。
autonym = 自動名
種を亜種や変種などに分ける際、その種のタイプ標本を含む分類群に自動的に与えられる名前。
種小名を繰り返して表記する。自動名の最後には命名者名を付けない。
例:Rhipsalis baccifera subsp. baccifera(基本亜種)
※これらの略語は、学名そのものの一部ではなく、分類階級、同定の確実性、分類上の解釈などを示すために使用されるものも含まれます。
ざっくり、だいたいです(ノ´・ω・)ノ
ご混乱の際は、軽く覗いてご活用下さいませ。
細けーことはいいんだよ(やるおAA略)
無くても発根はするけど、発根後の根張りも含めるとだいぶ違うよね。 |


