UMBER KELP

クジャクサボテン、月下美人、リプサリス、セレニケレウス、ジャングルサボテンのいろいろ話



森林サボテン界隈の系統樹 ー Rhipsalis ー Pfeiffera


まずは、インターネッツに漂う野良論文(失礼きわまる!!)からのナゾの系統樹をご覧ください(*´Д`)

ここ最近ではDNA解析の技法が進み、分子系統学という新しめの学問をもちいてサボテンを再定義するムーブがあるようで、知らんけど(*´ω`*)

分子系統学

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%AD%90%E7%B3%BB%E7%B5%B1%E5%AD%A6

それにより、再定義が進んで、この界隈の混雑は少しはすっきりとしてきた感じだね。

Rhipsalideae連
・Rhipsalis属 リプサリス グランドフローラなど
・Lepismium属 レピスミウム クルキフォルムなど
・Hatiora属 ハチオラ サルコニオイデスなど
・Schlumbergera属 シャコバサボテン
・Rhipsalidopsis属 イースターカクタス

Echinocereinae亜連
・Pfeiffera属 ファイフェラ モナカンタなど

ファイフェラは、まさかのRhipsalideae連外しを食らってますな。。。。

ファイフェラ属の種はクジャクサボテンとの交配親に使われていて、ディソカクタス属と交配できるくらいには近しいので、さすがにエビじゃないだろと思うしまた変わるとは思うよね、知らんけど(*´Д`)

リプサリスラブな淑女紳士の皆様にとっては常識の話ではあるが、Rhipsalis属の中でもいくつかの系統があり、Plants of the World Online(キュー王立植物園の植物データーベース)では3つの亜属が採用、記載されているようで。。。

Calamorhipsalis亜属

・Rhipsalis hoelleri

・Rhipsalis neves-armondii f. megalantha

・Rhipsalis paradoxa ssp. paradoxa

などなど

枝をえぐるように蕾が出てくる種が多いね。

Erythrorhipsalis亜属

・Rhipsalis clavata

・Rhipsalis cereuscula

・Rhipsalis pilocarpa

などなど

ほっそくて良く分岐するのが多いね。

花の花托の部分が、ちょっとシャコカニっぽいよね。

Rhipsalis亜属

・Rhipsalis baccifera

・Rhipsalis grandiflora

・Rhipsalis mesembryanthemoides

・Rhipsalis pachyptera

などなど

葉っぱ系や棒の残りをまとめてつっこんだ感じだね。

ここまでで、いわゆるディソカクタス属(クジャクサボテンの交配親の核)との交配に使われた記載の存在する種は

・ファイフェラ属の、モナカンタとパラガニエンセ

・スクレルンブラ属とリプサリス属のリプサリス亜属のひとつをかけ合わせてできた雑種

だが、これはリプサリス亜属のものではなくてかつてシュードリプサリス属(Pseudorhipsalis)に属していて現在ディソカクタス属(Disocactus)に属している種の可能性がある(*´ω`)

逆に言えば、スクレルンブラ属とディソカクタス属はわりかし交配可能という事なのかもしれないね。

Calamorhipsalis亜属の種をクジャクの交配親に出来たら良いんだけどね(*´ω`)

ダメ元承知で狙うか。。まずは執拗にシャコバかけてみよう

リプサリス×クジャクは、出来る出来ないの話ではなく ’ロマン’ なので、実現性とか合理性とか採算性とかそういうのは求めちゃいけないのだよ(*´Д`)

※参考文献

Molecular phylogeny of tribe Rhipsalideae (Cactaceae) and taxonomic implications for Schlumbergera and Hatiora

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1055790311000029

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